製薬会社の営業(MR)になって良かったこと

MRの仕事
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でんでん
でんでん

こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。

わたしは製薬会社の営業(MR)として約15年弱働いています。この間様々な経験をしてきました。わたしのMRとしての経験から製薬会社の営業(MR)として働いて良かった体験をシェアします。

医療への貢献

医療の世界は日進月歩です。医薬品、医療機器、手技、検査はどんどんと新しいモノが出てきます。モノとして出てこ泣けてもデータとして公表されます。これら全ての情報をup dateすることはどんなに賢い医師でも困難です。特に新しい情報であったとしても専門分野や興味が深い領域は医師も自ら勉強しています。

しかし、医師も人です。専門以外の分野については自ら勉強することが難しいこともしばしばあります。多くの医師は多忙であり、専門以外の疾患も知っておく必要があります。なぜなら、医師は自分の得意疾患ばかりを担当することが不可能だからです。医師法第19条に医師の応召義務が規定されており正当な事由がなければ患者からの診療を拒めません。ゆえに幅広い医療の知識をup dateする必要があります。

わたしは生活習慣病、救急、癌、整形、神経領域と本当に様々な領域をMRとして経験させて頂きました。中には命に直結する領域もあります。救急や癌領域は正にそれです。

現在はオンコロジーMRとして癌領域に携わっています。わたしは癌領域に従事する医師を本当に尊敬しています。MRが医師と治療について議論する際にその患者さんの状況の多くはStageⅣのいわゆる末期癌です。薬剤のみで完治(寛解)する領域は血液癌領域の一部を除いて、ほぼない状況です。その中で、医師は”効く”治療を必ずしも選択するわけではありません。患者の生活背景や意思、効果と副作用のメリットとデメリットを考慮しながら治療選択をされています。

MR不要論がありますが、幼い頃に癌で母を亡くしたわたしにとって、このシビアな領域の治療選択の一助となれる正確で適切な情報提供に、MRとして携わる事ができることを誇りに思います。

キレイな事を書きましたが、実際には治療の根幹になる最新の治療情報をup dateできていない医師もいることは事実です。前述の様に、医師の守備範囲はとてつもなく広く、全てをup dateすることは不可能です。MRとしてその部分をサポートし、田舎エリアでも標準的な治療検討がなされる様になったときはMRとしての1番満たされる瞬間です。

医療・病気の知識

医療や病気、健康は全ての人が必ず関係する分野です。その知識が仕事をしていることでどんどんと身についていくのは最高です。

昨年、父親が倒れて入院しました。連絡があった当時、飛行機を使用しなければ父親の病院に行けない土地にいました。週末に見舞いに行きましたが、小さな病院であったため医師は病院に不在で状況を医師から聞くことはできませんでした。

父親によると医師からは肺に菌が入ったとのことでした。

炎症を示すCRP25、39℃を超える発熱、低酸素血漿を呈し、強力なカルバペネム系抗生剤が点滴されていました。幸い検査データは見せてもらう事ができ、検査データを確認したところ、カルバペネム4日目にも変わらず改善が見られていない。これはマズイと思い、臨床症状と肺に菌が入ったとのエピソードから論文を検索し、治療選択と調べました。その結果、時間との勝負だと分かりました。現在の抗生剤に反応しない場合、時間が経過すれば肺の繊維化が進みリカバリーがどんどん難しくなります。当時入院していた病院は内科病院でした。抗生剤が聞かなかった場合の救命できる選択肢は手術のみです。それも早くしなければ、どんどんと繊維化がすすむ事が論文やガイドライン、症例報告レポートで分かりました。仕事のためずっと入院中の病院にいることもできず、週明に医師と電話で会話することを望んでいることを看護師に伝えて飛行機で勤務地へ戻りました。週明けに医師から電話を頂き、内科的治療をもう少し継続するとのことでした。翌週にも飛行機に乗り、容体を見に行ったところ改善は見られないどころか悪化です。内科的治療はもう限界。しかし、医師は休日のため不在。仕方なく、月曜日の仕事を休むことを決断し、月曜日の朝に医師と直接話をすることにしました。直接話をすると即転院が決定し、即日手術を施工して頂き救命でき、父は現在も存命です。

誤解の内容に申し上げておきますが、最初の病院が必ずしも悪いと言う訳ではありません。病院によって使える武器が違うため仕方ない部分があります。

しかし、あのとき医師との強い面談を要請しなければ、あのまま内科的治療を継続し状況は難しくなっていたかもしれません。

医療の知識があることで、大切な人の危険な状況を察知して間接的ですが、役に立つことができると実感することがあります。

一流の経験

昔はMRによる医師への接待飲食がかなり頻繁にありました。そのお陰で若くして、一流の飲食店での食事を一通り体験させて頂きました。寿司、フレンチなどの全てのジャンルをもちろんさせて頂きましたし、季節の旬を舌で感じることは経験値の向上に繋がりました。知識として知っていると体験したことは大きな違いがあります。

加えて、一流店には来店されるお客さん、一流店の接客おもてなし、これらは間違いなく経験としてわたしの中で良い作用をもたらしてくれています。MRをしていなければ、得られなかった経験です。

転勤

MRの転勤は全国津々浦々です。ある程度はごますりでコントロールは可能かもしれませんが、基本的には辞令に従う形で、自分の意志と反する勤務地への転勤が命じられることもあるのがMRです。

残念な勤務地や絶対に自分では選択しない様な土地に住むことはしばしばあります。本当に嫌だと感じるときもありますが、ある程度は住めば都になります。自分では選択しない土地に住むきっかけをもらえて、新しい知見や経験をさせてもらえると思うとMRにとって転勤も悪くはないです。

給与

製薬会社(MR)の給料は一般と比較して高いです。入社2年目には500万円以上の年収を得る事ができます。住宅は借上の社宅を用意してもらえるので、一般的な年収500万円以上に金銭的なメリットは大きいです。昨年には年収が1,100万円とMRはかなりの高給を頂いていると認識しています。働く1番の必要性は収入を得る事です。給与・年収が高いことはMRになって良かったと思う大きなポイントとして外すことはできません。

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