医師がMRとweb面談しない理由

MRの仕事
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でんでん
でんでん

こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。

コロナ禍で会社から医師とweb面談を強いられていませんか?

でも、なかなか医師はweb面談を受けてくれません。

なぜ、医師はMRとweb面談をしないのでしょうか?

それは、MRのweb面談で得られるものがないからです。

医師の状況

まず医師の状況から確認します。

慣れていない

コロナ禍の訪問制限から数ヶ月経過していますが、まだまだweb面談ん慣れている医師は多くはありません。

そもそもMRとのやり取りにメールを活用していない医師がいます。そんな彼らにweb面談を申し込んでも積極的に活用を検討しません。webでの情報収集を行う考えがある医師なら、コロナ前から最低でもメールでのやりとりが行える医師です。

時間がない

web面談を行ったことがあるMRならわかると思います。

リアル面談と比較してweb面談は1面談あたりの面談時間は長くなります。30分以上の面談も頻繁です。web面談を経験し、予想以上に時間が取られることに気がつきます。今まではアポイントでも時間がずれ込むことに慣れ、数分で面会を終わらせていた医師にとってweb面会を使いづらく感じます。

場所がない

勤務医で比較的若手に言えることです。web面会をタコ部屋医局で行うと他の医師の目があります。かと言ってweb面会をする様な部屋もありません。

医師がMRと面談する目的

情報を得るためです。

医師がMRと面会をする目的の基本は情報を得るためです。

前述の通りMRとの面談をハードルに感じる医師は多いです。そのハードルを超えてweb面談を行った結果、満足のいく情報が提供されなかった場合どうでしょうか?

次のweb面会を受けようと思いますか?あなたのweb面会でなくとも他社MRのweb面会でその印象を受けるとあなたのweb面談を受諾してもらえるかにも影響します。

では、どの様な情報を得ようとしているのでしょうか?

  • 薬剤の情報
  • ガイドライン等(治療情報)
  • KOLの意見
  • AOLの意見
  • 近隣での治療の現状
  • 世間の状況

自社医薬品についてのデータやガイドラインの情報は言うまでもありません。

KOLやAOLの最近の治療方針は以前にも増して医師が欲している情報です。

講演会、勉強会、学会が全てオンライン化しているので、今までの様な本音の情報が入ってこなくなりました。

論文やデータではいいのはわかるけど、実際のところどうしてるの?

こんな情報を医師は求めています。

先日、とある大学病院の医師と話をする機会がありました。

コロナで製薬会社の説明会が無くなって、情報が入ってこないことに困っていると言っていました。

これは製薬会社の説明会が情報源になっていたというわけではありません。

製薬会社の説明会をきっかけに、関係する疾患や薬剤の治療方針を医局内で雑談程度に話をすることで、他の医師がどの様に治療に活かしているのかを知ることができていた

しかし、

今はそのきっかけが無くなったので、同じ医局内でも話をするきっかけがなくなったとのことです。

講演会や学会の立ち話がなくなったことも同様の影響を医師に与えています。

情報提供ガイドラインの問題はありますが、ルールの範囲内でこれらの情報は非常に重要ということを認識しておくべきです。

web面談で気を付けること

web面談で情報提供をする際には気をつけないといけないことがあります。

沈黙に耐えるメンタルを持つことです。

web面談では用意している情報を一方的に話してしまいがちです。

webですので、相手も話すタイミングが難しく様子を見ながら発言をされます。少し間があくと怖くなって、何か話をしなければと多くのMRは喋りすぎます。

そうすることで、面会医師の考えや情報提供の理解度を確認することが出来ません。

それどころか、医師が質問したいと思ったことでさえ、MRが喋りすぎたために質問ができず、結果時間だけが取られて満足度の低いweb面談になります。

まとめ

医師がMRとのweb面談をしなり理由はweb面談でMRから得られるものがないからです。

今までの対面面談で本当に有用な情報提供がなかったのがweb面談に踏み出さない原因にもなっています。

もし、本当に以前の面談で有用な情報提供がなされていたのであれば、メールや電話でのコミュニケーションを求められるでしょう。

そして、情報提供のツールとしてweb面談が最適であることを医師に伝えば、

web面談をするためにはどうしたらいいの?

と必ず医師から質問をされます。そう言われないのであれば、web面談の時間をとる価値はないと判断をされていると言うことです。

それに気がつかず、会社はweb面談の回数やカバー率をMRに求めてきます。

その前にMRがweb面談で有用な情報提供ができる様にMRのトレーニングを優先すべきです。質の悪いweb面談は次の面談を受諾率を下げ、企業の心象も悪くります。

早く指示を出す立場にある各社の管理職には気がついて頂きたいです。

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