従来型MRの時代は終わった?アステラスはオンラインMR倍増

MRの悲劇
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でんでん
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こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。

先日、MR数が1,200人に激減したことが明らかになったアステラス製薬。約3年で半分まで激減しました。

それだけではなく、MRの環境は大きく変わり、今後もさらに変化することを示唆しています。

その一つとして、営業所を廃止し、都道府県に1箇所の「コミュニケーションオフィス」を設置すると発表しています。

さらに本社に「コマーシャルエクセレンス部」「デジタルコミュニケーション部」を新設。オンラインMRはデジタルコミュニケーション部の管轄となることも明らかになっています。

営業本部長の筒井氏は

『医療機関のニーズが多様化し、営業だけでできる時代は終わったと感じる

と語っています。

その上で、

本社部門と連携を強化し、デジタルツール活用を推進していく

とも述べています。

本社部門との連携?

デジタルツール活用?

2つのキーワードが出てきた様に感じます。

これはアステラス製薬だけではなく、業界全体の流れでしょう。

アステラス製薬はオンラインMRを倍増

アステラス製薬は現在15人のオンラインMRを倍増させていくとしています。

オンラインMRやリモートMRなど各社呼び方は異なれど、病院へ頻回に訪問する従来型MR以外のMRを新設しています。

このアステラス製薬の事例で注目すべきはオンラインMRの所属は営業本部ではないという点です。

オンラインMRは本社に新設される「デジタルコミュニケーション部」管轄になることが発表されています。

先ほど、本部長が営業だけの時代は終わり本社との連携を強化し、デジタルツールを活用していく旨を語ったことを紹介しましたが、これは『デジタルコミュニケーション部』所属のオンラインMRと連携をすることを指していると考えられます。

現在は営業本部所属のオンラインMRは本社のデジタルコミュニケーション部所属となり、恐らくオンラインMRの数はますます増加する構想が見えてきます。

従来型のMRはどうなるのか?

岡村副社長は

人員の最適化はこれで終わるつもりはない。

と述べており、従来型MRは1,000人を下回ることが予測されます。

また、従来存在した全国119箇所の支店・営業所を廃止し、コミュニケーションオフィスを都道府県に1箇所ずつ設置するとしています。

営業組織は9つの領域別担当へ。1つの病院に複数の担当MRが存在ため、同一施設担当MR同士のコミュニケーションのためとしています。

この理由にしっくりとこないのは私だけでしょうか?

これからの時代を考えた場合、オフィスという物理的な場所を作ることでコミュニケーションが促進されるとは到底思えません。

むしろ、会社としてデジタルシフトしている方針を出されているので、デジタルでのコミュニケーションを円滑に行える様にしなければなりません。

従来型MRとして仕事をするにしてもコミュニケーションオフィスに頼って、デジタルコミュニケーションへの学びを怠ってしまうと、『人員の最適化』という言葉の元、リストラ対象まっしぐらではないでしょうか?

MRが生き残るためにやるべきこと

今、どの製薬会社もMRが使う新しいツールを導入しているはずです。

オンラインコミュニケーションツールがまさにそれです。

医療従事者が自社医薬品の情報を得るためのツールもあれば、MRがプロモーションに使うツール、患者さんに症状等を入力してもらうツールなど、挙げればキリがないほどツールが導入されてきているはずです。

まずは新しいツールを確実に使用することです。

正直、ツール会社の営業に接待をされて導入したんじゃないか?と疑うような使い物にならないツールもあります。それも含めて、新しいモノに順応する様に日々過ごすことが重要です。

どんどんと変化をしていくこの時代において、新しいものに順応しなければ存在価値は無くなってしまします。

『若い子はいいけどさぁ・・・』

こんなこと言っていたらリストラ対象まっしぐらです。

むしろ会社は給料が高いベテラン社員ほど辞めて欲しいのです。デジタルシフトするという会社の方針についてこれないなら尚更です。

次に、専門性の高いMR部署に所属へ異動希望することです。

今回アステラスは固形がん、血液がん、関節リウマチ、スペシャリティ(整形、腎、泌尿器、糖尿病、循環器、消化器等)に分かれます。この例だと、がんか関節リウマチの担当を希望すべきでしょう。このスペシャリティという名称ですが、これはプライマリーです。プライマリーを否定するわけではありませんが、”MRとして生き残る”ことを目的とした場合、プライマリー以外の専門性がある方が生き残りやすいのは間違いないでしょう。

最後に英語は勉強しておきましょう

英語でコミュニケーションを取れるレベルにまで、英語能力を高めていくのがベストです。

なぜなら、多くの企業が経営計画等の中に”グローバル”という単語を使用しているからです。

つまり、英語で書かれた資料を目にする機会が増えることが想定されるからです。当たり前ですが、論文は英語で書かれています。

私もプライマリーMRとして仕事をしていた時には英語論文を読む機会は少なかったです。しかし、今は毎日英語の論文を読んでいます。英語が苦手だと情報をキャッチするタイミングが遅くなりますし、医師が話していることがわからないシチュエーションが出てくるかと思います。

とは言いつつも英語は一長一短では身につきません。

何をすれば良いかというとTOEICです。

英語能力を数値化して評価するために企業はTOEICをしばしば使用します。

TOEICはコツさえ掴めば点数はUPします。

そして、TOEICのスコアが高いと”英語ができる人”とみなされます。生き残るための保険の意味合いでTOEICのスコアを上げておきましょう。

最後に

今回はアステラス製薬の事例がニュースになっていたので、アステラス製薬の組織や事例に沿って考えてみましたが、担当を持って従来型の活動をするMRが削られるのは全製薬会社MRに共通です。

MRの総数は業界として下落のトレンドは変わらず、オンラインMRの比率が増えるでしょう。

ここで注意が必要なのが従来型MRとオンラインMRを合計したとしても、MRの総数は激減するという点です。

未だにこんな言葉を耳にします。

『俺デジタル弱くて、zoomとかteams苦手なんだよ』

オンラインでの営業や会議が一般的になって既に2年が経過しようとしています。

それにもかかわらず未だにこんなことを恥ずかしくもなく発言してしまう人は残念ながら・・・。

人生100年時代と言われている中で、生き残るための戦略は重要です。

MR以外の部門へ異動、転職などもその一つです。また、MRとして生き残るための戦略と準備をするもの一つの考え方である様に感じます。

しかし、今まで通りの行動は・・・ですね。

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