こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。
とうとう業界誌以外でもMRのリストラが大きく取り上げられました。
本日発売の東洋経済で『製薬大リストラ』と題して、特集が組まれています。
コロナ禍で、武田薬品の早期退職が大きな話題となりました。
この早期退職の流れ、リストラは今後どうなるのでしょうか?
内資、外資に関わらず、2021年のリストラはもっと顕在化します
MRが大量リストラされる理由
年収が高い
MRの年収は非常に高いです。
年収1,000万円も珍しくありません。
わたしも1,000万円は超えています。年収だけでなく、製薬会社は福利厚生が充実しており、人件費がかなり高いと言えます。
武田薬品、第一三共、アステラスでは40歳で年収1,000万円は超えます。
この高年収は雇う側の経営陣としては逆風になれば、メスを入れる必要に迫られます。
その必要に迫られる状況がとうとう来てしまいました。
MRは医師のニーズを満たせない
医師はMRを必要としているのでしょうか?
ある意味Yesである意味Noです。
医療情報を得るためにMRと連絡を撮りたいと考える医師は年々減少しています。
元々医師がMRに期待することは便利屋的な仕事であった側面もありました。
しかし、接待は禁止となり、情報提供ガイドラインが作成され、MRの行動は大きく制限されました。
この状況下では医師のニーズに応えることは難しくなり、表面上はインターネットや論文から得られる情報と変わらない状況が作り上げられました。
MRの存在は売上に影響しない
そんな状況下でコロナ禍に突入し、営業活動は激減しました。
その反面、売上は下がりません。下がったのは販管費。。販管費が下がることで営業利益が上昇するというMRには大変不都合の事実が浮き彫りになりました。
特に厳しいプライマリーMR
高血圧、糖尿病、整形外科領域などのプライマリーMRは特に厳しいと言われています。実際に日本イーライリリーは今年初の大量早期退職を募りました。
かつてSOV(share of voice)と接待に依存度高く売上を作ってきた領域のMRは2021年相当厳しい波に襲われることでしょう。
ピント外れな管理職と虚偽報告のMR
コロナ禍でデジタルプロモーションが定着してきました。
一方でMRにメールアドレスを公開すれば、各社から大量のプロモーションメールが押し寄せます。それを嫌ってMR用のフリーアドレスを作り、ほぼチェックしないアドレスを教える医師もいるといいます。
多くの会社がMRの評価に自社のオウンドサイト会員数が業績評価に組み入れました。
当然管理職は会員数を増やす様にとMRに圧をかけます。
MRは会員登録を促すため必死です。
なかなか登録してくれず悩んだMRは自らフリーアドレスを作成して医師の名前で登録する不届き者も珍しくないといいます。
マーケターはMRに全く期待していない
マーケターはオウンドサイトでのデジタルプロモーションよりもm3などのサードメディア経由でのプロモーションの方が効果的であると知っています。
MRのオウンドサイトへの誘導活動に期待せず、サードメディアにお金を払いプロモーションを仕掛けます。
webセミナーを実施する際も、オウンドサイト経由のアクセスとサードメディア経由のアクセスを比較すると圧倒的にサードメディア経由のアクセスが多いので当然です。
医師がm3経由でアクセスする理由もあります。
m3経由でアクセスをすることで多くのポイントを獲得できます。
少しでもアクセスをすれば、設定されたポイントを獲得できるので、ポイント獲得の条件を満たせば、即離脱する医師も珍しくありません。
最初から最後まで視聴してくれたアクセスも、ポイントのための一時的なアクセスも1アクセスとカウントされます。
マーケターは上層部へのプレゼンで、『先日のセミナーは多数のターゲット医に視聴頂き、処方が増えています』と都合のいいプレゼンを行います。
ネットリテラシーがない上層部はマーケターのプレゼンを聞き、ますますMRの存在価値に疑問を抱く様になります。
まとめ
2020年の武田薬品や日本イーライリリーで行われた早期退職は2021年も内資、外資関わらず行われ続けることは間違いありません。
MR→MRのいい転職案件はほぼ無くなってきています。
MR以外の職業を本気で検討することが必要になりました。
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