
こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。
先日、担当の医師と話しているときに医師がこんなことを言っていました。

『3ヶ月ぼーとしてたら置いていかれる』
とある担当の医師が先日おっしゃいました。
コロナ禍でMRからの情報提供が薄れて、医師も情報のアップデートに苦慮している印象を最近強く受けています。
標準治療を変えるKey Drugが承認されているにも関わらず、ご存知ない医師も多く驚かされます。
薬剤部による悪しき宣伝許可ルールの弊害なのでしょうか?
それはそうと
あなたのチームは定期的に勉強会や抄読会を実施していますか?
わたしが今所属しているチームはほぼ勉強会がないのでビックリしています。
アラフォーのわたしが最年少ですので、それぞれが個として仕事を完結できるからと言えばそうなのですが、かなり驚いています。
勉強会だけでなく、会議も月に1度2 時間程度のみです。
めちゃくちゃ楽です。
でも、人とディスカッションすることで気づくことってありますよね。
1人で10本論文を読むよりも1回のディスカッションで得られる気づきの方が有用なことも多いです。
数ヶ月ぶりにチームで実施された勉強会で得たポイントが有用でした。
MR勉強会のきっかけ

わたしのチームの平均年齢は45歳くらいです。
アラフォーの私が最年少ですので、平均年齢がそのくらいがそうなるのも当然かもしれません。
みんなそれなりに経験があるので、言い出しっぺになると仕事が増えることを経験的に知っています。
オンコロジーMRですので、みんな勉強はそれぞれでやっていますが、MRそれぞれの基準値でやっているのでレベルがどんどん開いてきています。
やはり勉強会や抄読会は必要だと感じます。
それはどのMRも感じていることで、会議で各癌腫プロモーターは勉強会を行う提案だけ行って実際はやらない流れが半年ほど続きました。
本社が掲げるマーケティング戦略として
- 有効性エビデンス浸透
- AEマネジメント
はテッパンで提示されます。
しかし、MRは②のAEの具体的な活動をなかなかイメージできない、イメージできないから活動を後回しにするケースが散見されます。

『AEについては・・・』
あろうことか私はAEの具体的なポイントについて会議中に発言をしてしまい、勉強会の主催及びファシリテーションを指名されることになりました。
アウトプットしてこそ価値がある

勉強会の主催は少々骨が折れることもありますが、わたしは勉強会の準備に時間と労力をかけるのは意味がないと考えています。
ですので、全く資料は用意せず、フリーディスカッションで行う方式を採用しました。
それぞれのMRが頭の中に携えている知識をフリーで共有する場にしたのです。
フリーで話すのはインプットがしっかりしていて普段からアウトプットしていないと案外難しいです。
これをやると勉強しているMRと普段から医師と話をしているMR、考えているMRが明確にわかるので面白いです。
そんなマイナスを炙り出すこともできますが、フリーディスカッションはアウトプットの場です。
ここでロジカルでわかりやすいアウトプットができなければ、医師には到底伝わらず、医師の行動変容を促すことはできないでしょう。
今回はAEをテーマにしたわけですが、とあるMRの発言にヒントを得て翌日さっそく実際に医師との会話で活用させて頂きました。
モニター項目について

AEを早期発見するためには観察モニターする指標と基準が重要です。
もしくはリスクになるのであれば、そもそも使用すべきでないかもしれません。
とは言うものの、有効性を期待して使用したいと思うのが、患者や臨床医です。
発症するとコントロールに難渋するAEが主治医の得意領域出ない場合はモニターをしっかりとしなければなりません。
他剤の評価方法を教えてもらう

得意領域でない同じ様なAEが発現リスクがある他剤のやり方を医師に教えて頂くのは有用な切り口です。
(一般的に知られている同類のAEを持つ、全く違う領域で構いません。)
担当医がその多剤使用に際してモニターする項目や期間、指標のどのポイントとどこが違うかという観点からお伝えするとかなりスムーズです。
具体的に例に出す薬剤は一般的に知られていて、その医師が使い慣れた薬剤である必要があります。
なかなかAEを中心に考えることが多くないので、意識して考えていないと領域や癌腫が異なる具体的な薬剤例が浮かばないです。
今回の勉強会ではこの具体的な切り口を見出せたので、収穫があった勉強会でした。
まとめ

『人とディスカッションすると必ず気がつくことがあるな~』
と再認識しました。
ディスカッションするためには基本的な情報や知識をインプットしておかなければ、なにも収穫できなくなります。
そういう意味では日々の論文や学会情報などのニュースをチャックしつつ、分からないことは現場の医師に教えてもらうのが1番です。
今回のMR同士の勉強会も役立ちました。本社の資料を誰かが発表するだけの会議は不要ですが、勉強会は必要ですね。
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