単身赴任者の帰省に対する近所の目

MRの悲劇
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でんでん
でんでん

こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。

2020年夏の盆休みは予測通り異例の夏休みとなりました。

飛行機、新幹線、特急電車など例年は予約困難で満席が当たり前ですが、空席が目立ち混雑はありませんでした。高速道路も渋滞が発生することはほぼなく、夏休みではなく、夏自粛となりました。

混雑が発生しなかったのは旅行レジャー、ふるさと帰省の自粛ムードが強くあったことが影響しています。その中で、単身赴任者の帰省はどうだったのでしょうか?

GW時には緊急事態宣言発令中のため単身赴任者の帰省すら自粛ムードが強くありました。単身赴任は大きな企業であればあるほど、県を跨いだ移動が発生します。これは単身赴任者を持つ家庭にどんな影響をもたらすのか・・・。

単身赴任者の帰省は大型連休だけではありません。普段の休日も単身赴任者は家族に会うため自宅に帰ります。それを周囲はどう思っているのか??

単身赴任者の帰省にたいする近所の目

メディアで報道されることはありませんが、単身赴任家庭で大きな問題になっていることがあります。

それは単身赴任家庭に対する”近所の目”です。

地方に奥さんと子どもが住む自宅あり、東京、大阪、名古屋、福岡などの大都市で旦那さんが単身赴任しているケースは特に大きな影響を受けています。単身赴任家庭の奥さんはこんな経験をします。

『旦那さんはお盆は帰って来られるのですか?』

『単身赴任大変ね。旦那さんは帰省できていますか?』

一見何気ない普通の会話の様にも思えますが、実は違います。

この質問の真意は

”まさか感染拡大している中、大都市で単身赴任している旦那さんは帰省しないでしょうね。

”単身赴任の旦那さんが帰省した後は接触を避けないと”

これが何気ない会話の意図する真意です。

普段交流がある家庭の旦那さんが単身赴任の場合、帰省の後はその奥さんやお子さんとの接触を避けるべく、情報収集を行なっています。帰省がわかれば、その家庭、子ども同士の接触を避ける様に調整しなければならないと思って探りを欠かしません。

女性はその様な探りに敏感ですので、気づきます。旦那さんが単身赴任で、一人で子育てや家事を行うだけでも大変でストレスな上に、コロナウイルスのストレス、近所の目のストレスが加わり、かなり精神的にダメージを受けている女性が増えています。

単身赴任家庭における夫婦間の不協和音

近所の目という因子も加わり、単身赴任者がますます帰省しづらい環境となっています。

帰省したい、

帰省してほしい

気持ちと反面、

帰省してもいいのか?

帰省してもらってもいいのか?

と相反する感情と状況がネガティブに作用しはじめます。何がなんでも単身赴任先から家族が住む自宅に帰省を望む旦那さんと近所の目が厳しいから不要不急の場合を除いて、帰省の頻度を減らした方がいいと考える妻の家庭があったとします。その家庭はどうなるか?それぞれの意見と状況の違いから夫婦間の関係喧嘩が生じ、関係に溝ができます。その溝が子どもへ影響することは確実であり、近所の目を含めた非感染性のコロナウイルスの症状が顕在化しています。

責任逃れ通知を出す企業

様々な状況がある中で自ら判断を下さなければならない状況がストレスをさらに大きくしています。帰省はオンラインでの帰省を含めて、不要不急を避けるなど判断をしてほしいとよく耳にします。

緊急事態宣言時には不要不急の帰省を自粛する様に社員へ通知した企業もありました。国の方針と特別措置法に基づき、企業も国の方針に従えばよかったので容易でした。しかし、緊急事態宣言解除された状況下で企業は社員の帰省をどこまで制限するか判断が難しくなっています。一方で何も社員へ通知を出さなければ、社内で感染者が出た際に”企業として何もやっていなかった”と叩かれるのを避けなければなりません。そこでどうするかです。企業は

”感染拡大の状況を踏まえて、複数名での飲食及び不要不急の県を跨いだ移動(帰省を含む)を適切に判断し行動すること”

上記の通知を出すことで、企業としての社員への通知責任を果たし、具体的な行動判断を社員へ委ねます。県を跨いだ不要不急な帰省等(そもそも単身赴任者の帰省は必要な移動なはずですが)で社員の感染が確認された場合も企業としてのダメージを一定程度に抑えることができます。企業としては当然の通知の仕方でしょうが、相当なストレスを感じる社員とその家庭へ与えている事実から目を向けるべきでしょう。

上司からの圧

上記の様な通知が会社から発せられると、管理下の部下からは感染者を出したくないため、直接的ではない圧が単身赴任者に掛けられるケースも少なくありません。例えば

大変だよな。俺も単身赴任だけど、今回は帰省を見送ることにしたよ。

こんな言い方をして、”お前もまさか帰省はしないよな?”と圧をかけう上司もいます。また、

こんな状況じゃ県を跨いだ移動は大変だけど、ご家庭は大丈夫ですか?

気遣っているフリをして軽い圧と状況をリサーチしているのです。前述の奥様同士の会話と似た感じです。

単身赴任の旦那さんを持つ奥さんは”近所の帰省に対する厳しい目”にストレスを感じ、単身赴任中の旦那さんは帰省によるリスクを低減させたい”社内の目”からストレスを感じる日々が続いています。

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