MR削減必至!とうとう動いた武田薬品!MR削減は武田だけではない!

MRの悲劇
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でんでん
でんでん

こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。

ヤバイ!!

武田薬品がとうとう動きました!!

2020年8月17日、武田薬品が希望退職を募ると発表しました。募集対象は本社部門、営業職のMR(医薬情報担当者)です。武田薬品のこの動きは今後の業界を象徴するMR削減のはじまりになることは間違いありません。

不安です。

製薬業界、特にMRの今後について現実をみましょう。

MR削減必至!武田薬品の希望退職プログラムとは?

2020年8月17日、武田薬品は早期退職プログラム『フューチャー・キャリア・プログラム』を発表した。

 【募集概要】 

  1. 対  象:30歳以上(勤続3年以上の日本事業を担う者)
  2. 職  種:本社事務部門、MR
  3. 募集期間:9月28日〜10月16日
  4. 退  社:11月30日

対象年齢を30歳以上と通常の希望退職プログラムと比較して年齢が若いのが特徴。募集人数は公表していないが、かなりの人数を削減する予定とみられます。

さらに研究部門は対象とせず、本社事務部門、MRを対象としていることより不要な人件費削減を目的としていることが伺えます。2019年に武田薬品はシャイアーを6兆円で買収。コスト削減が急務の状況で、新型コロナウイルス到来。在宅勤務になり、不要になった事務職とパフォーマンスを発揮する機会がないMRを削減するのは自然な流れ・・・。

MR削減の背景にはMRの年収が!

事務職とMRを早期退職で削減の対象としたのはリーズナブルです。特にMRの年収は高すぎます。

コロナ禍では企業のMR年収割高感は更に増します。実際にMRの平均年収は680万円です。日本の平均年収441万円と比較すると約250万円も高所得です。中でも国内大手、第一三共、アステラス、武田薬品の年収は群を抜いて高く、第一三共1126.6万円、アステラス1,088.9万円、そして今回希望退職プログラムを発表した武田薬品は1091.1万円です。平均で約1,100万円の給料を平均で支払っています(Answers Newsより参照)。これだけの高給を支払って在宅勤務では早急にMR削減するのは当然の判断です。

MR削減を加速させた背景

これは言うまでになく新型コロナウイルスによる在宅勤務です。今回、早期退職で削除対象になった事務職とMRはデジタル環境とシステムの構築でカバーが可能です。

在宅勤務になりMRの生産性はなく、数多くのメールや電話、資料郵送及び会社からの圧力によるweb面談が医師の業務の妨げになることも多く、MRの活動がマイナスに作用するとの話も聞かれます。Webで医師と面談をして、医師が有益と思える医薬品の情報提供ができるMRがどれほどいるのでしょうか?

MRのコストは平均2,000万円!

企業が支払う人件費は社員が受け取る給料だけではありません。

社会保険料、厚生年金、労働保険、福利厚生費なども企業が負担する人件費です。人件費コストは半端なく高額で、ざっくり2倍と考えて問題ありません。今回、希望退職募集を開始した武田薬品の平均年収は約1,100万円です。一人当たり2,000万の人件費をMRをはじめ社員のコストになっています。

武田薬品動きが製薬業界全体に波及する

日本の製薬企業大手武田薬品がMR削減に動いたことは大きな意味があります。大手はMRの人数が多いので、その分MR人件費コストは膨大です。中堅企業は大手の動きを業界の流れを盾として労働組合に早期退職の交渉を持ちかけます。どの製薬企業経営陣もMRがコスト分の仕事を出来ていないことを明確に感じています。

武田薬品の早期退職の流れは製薬業界全体としてMRへの動きは波及し、加速していくことは間違いありません。

まとめ

15年近くMRをやっているとMR不要論が囁かれるようになって久しいと感じます。

プライマリー領域のMRは特にその波が早く来ると思って、オンコロジーMRに鞍替えしました。しかし、もはやどちらも同じです。新型コロナウイルスが時期を早め、そして経営陣の判断を急がせる結果となりました。今回、武田薬品がMRを中心とした早期退職プログラムを発表しましたが、間違いなくMR削減の話は各社議論されています。もちろんわたしが働く某社でも議論されています

コロナ禍で武田薬品はMR活動自粛をどこの製薬会社よりも早く、そして徹底していました。これに追随する形で各製薬会社はMR活動自粛に舵をとりました。

同じ様に早期退職と言う名のMR削減の波は間違いなくやってきます。今のうちに家族会議を行い、退職及び転職に向けて準備を行うのが懸命・・・。


JACリクルートメント

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