こんにちは!『会社に縛られない生き方へ!MRのブログ』管理者のでんでんです。
先日、武田薬品が国家試験「ITパスポート(iパス)」の資格取得を社内制度化したと発表しました。
かつて武田薬品は営業所長に医療経営士取得を促し、他社も追随する形で営業所長クラスの取得が広がりました。
製薬業界のリーダである武田薬品のITパスポートの取得社内制度化が業界にどんな影響をもたらすのでしょうか?
そもそもITパスポートはどんな資格なのでしょうか?
武田薬品の組織変更
今回のITパスポート社内制度化と同時に武田薬品は組織変更を発表しました。
その組織変革とは11月1日付けでジャパンファーマビジネスユニット(Japan Pharma Business Unit「JPBU」)および日本オンコロジー事業部を再編です。
①GIスペシャルティBU(GISBU)
②レアディジーズBU(RDBU)
③ジャパンリージョナル&ニューロサイエンスBU(JRNS)
④日本オンコロジー事業部
⑤日本製薬(血漿分画製剤)
特にジャパンリージョナル&ニューロサイエンスBU(JRNS)では100%リモートでの情報活動を実施するとしており、ITパスポートを取得したMRの重点的な配置が予測されます。
キーワードを「リアルとデジタルのベストミックス」とし、地域の医療ニーズに合わせてデジタルを加速る模様です。
実際、JRNSを10の地区に分け、医療ニーズにきめ細かく対応するとしています。
2020年11月の発表では既に220人のMRを全国に配置しており、そのうちの3分の1がITパスポートの資格を取得済みとのことです。
ITパスポートとは?
ITの基礎的な知識が証明できる国家資格です。
受験料:5,700円(税込)
出題範囲は
ストラテジ系(経営全般)
マネジメント系(IT管理)
テクノロジ系(IT技術)
ITパスポートいう名称からITの知識だけを問われるのかと思ったらそうではありません。
ストラテジ系の出題では
企業と法務、経営戦略、システム戦略
などのIT以外の知識も必要になります。
簡単な財務諸表やビジネスフレームワークの問題も出題されます。
確かにITだけではなくビジネスマンとして知っておくべき、基礎的な知識の確認になる資格試験です。
その観点からは営業部門にいるMRがITパスポートでビジネスの知識とITの知識を得て、ITを活用した戦略をプランニングするのは理にかなっています。
業界にITパスポートの資格取得は広がるのか?
広がると思います。
その理由は2つです。
医療経営士の取得が広がった
従来のMRはオワコンになった
医療経営士を武田薬品が取得を進めたときに業界全体に管理職(特にプライマリー)の医療経営士資格取得が広がりました。
安定した業界が故に新しいことにチャレンジしません。
新しい取り組みがなされるのは業界大手がはじめた後です。
武田がやっているので間違いない
と上層部は考えるのでしょうか?
私も上司からよくこう言われます。
他社情報を集めてくれ!
武田がはじめただけではなく、企業はMRは今までの様に活動できなくなり、MRを持て余しています。
よくメールを送るのが大変とか、郵送資料作成が大変と言っているMRがいます。
確かに大変かもしれませんが、給料と仕事内容を考えたらいかがでしょうか?
3分の1、下手したら5分の1賃金でできる仕事内容かもしれません。
武田薬品のITパスポート取得ニュースを受けて
間違いなく製薬業界にこの波が来ます。
会社から取得しろと言われなくてもITパスポートを取得している社員が有利になることは間違いありません。
製薬業界の早期退職の流れはまだまだ続きます。
デジタルを上手く活用できればMRの人員は確実に減らすことができます。
出題内容を見たらそこまで難しくはないので、私は保険としてITパスポートを取得します。
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